カー用品店に行くと、いろんなメーカーのコーティング商品が販売されています。
そうした商品を使えば、空いた時間を利用して自分でコーティングすることも可能です。
ここではコーティングの種類やメリット・自分でコーティングする際の注意点などをご紹介します。
自分でコーティングする場合どんなコーティングができるの?
冒頭でもご紹介したようにお店にはいろんなコーティング商品がありますので、自分でコーティングすることが可能です。
油脂系コーティングと樹脂系コーティング
まずは油脂系コーティングですが、これはオーソドックスなワックスによるコーティングです。
主成分が油分なので、雨水をはじきやすいといった撥水効果が期待できます。
ただし車の表面にワックスを塗っただけなので、雨で流されやすく持続効果が1~2カ月程です。
次に樹脂系コーティングですが、シリコンやフッ素といった合成樹脂によるコーティングです。
ポリマーコーティングとも呼ばれ、シリコンやフッ素が化学結合するため、塗装面に定着するようになります。
従って、雨ですぐにコーティング剤が流されるという心配はありません。
その代わり洗車を何度かしていると、コーティング剤がはがれてしまいます。
そのため持続効果も3カ月程で、ワックスよりも若干耐久性がある程度です。
ガラス系コーティングとガラスコーティング
ガラス系コーティングは、ポリマーにガラス繊維が配合されたコーティング剤を使用します。
このガラス成分が配合されると、耐候性や耐熱性がアップするのでコーティング剤の劣化がさらに抑えられます。
また、ボディをキズから守る役目も果たします。
持続効果は、半年程になります。
ただし、樹脂系コーティング剤に、若干のガラス繊維が配合されているだけの商品もあります。
それを見極めるには、商品パッケージに記載されているガラス繊維の含有量を調べるのがオススメです。
次にガラスコーティングですが、100%無機質のガラス成分でコーティングする方法です。
1年以上効果が持続するような完璧なガラスコーティングともなると、専門知識やノウハウを持ち合わせているコーティング専門店にお願いするしかありません。
コーティングのメリットと自分でコーティングする際の注意点
コーティングの種類を簡単にご紹介しましたが、そもそもコーティングするとどんなメリットがあるのでしょうか?
ここではコーティングのメリットと自分でコーティングをする際の注意点をご紹介します。
車をコーティングするメリット
車を何年も乗っていると、どこから劣化していくのかもご存知だと思います。
マフラーや様々な部品類、ボディ等から劣化が進行していきます。
ちなみにボディの場合、ツヤがなくなって塗装がはげ落ちていきます。
そんなボディのダメージを抑えるのが、ボディコーティングになります。
とくに車の場合、排気ガスや砂ぼこり・雨・雪・鳥のフン・虫の死骸等からのダメージが顕著です。
また、洗車や乾拭きの際には、塗装面に細かいキズも発生しやすくなります。
ところがコーティングをすると、塗装面上層のクリアー塗装に保護膜ができるので色ツヤが損なわれにくくなります。
細かいキズも発生しにくくなります。
自分でコーティングする際の注意点
自分でコーティングする場合、コーティング剤を塗ることよりも下地処理の出来栄えのほうが重要といっても過言ではありません。
下地処理が確実にできていないと、コーティング剤がはがれやすくなります。
その上コーティング剤もきれいに塗ることができないので、仕上がりがイマイチという結果にもなりかねません。
ちなみに下地処理とは、コーティング剤を塗る前の車の汚れ落としのことです。
水アカや油膜・鉄粉等の汚れは通常のシャンプー洗車では落としきれません。
そこで水アカを落としやすいイオンデポジット(水アカ)除去剤や鉄粉除去用のネンド等も使用する必要があります。
そして見落としやすいのが、下処理を行うタイミングの見極め方。
風の強い日や日差しが強い日は避けるという点です。
例えば風が強いと、下地処理中に砂ぼこりが付着しやすくなります。
あるいは日差しも強いと、カーシャンプーがすぐに乾くのでシミが発生しやすくなります。
最後のコーティングについても、コーティングした被膜が硬化するまで水に濡らしてはいけません。
そうしないと、コーティングの硬化不良という問題が発生します。
本来のコーティング効果も得ることができません。下処理を行うタイミングにも気を付けましょう。
まとめ
自分で車のコーティングをする際の予備知識や注意点をご紹介しました。
カー用品店でコーティング剤を購入することで、自分でコーティングも可能ですが、下処理などの手間がかかります。
また、きれいにコーティングするにはテクニックも必要ですし、定期的にコーティングし直さなければいけません。
そのため何年もコーティング効果を持続させたい場合には、専門店のガラスコーティングが断然オススメです。
忙しい方や、きれいなコーティングを希望される方は、プロによるコーティングをご検討ください。