ワックスとは違う「コーティング」。車のボディを守るガラスコーティングを吹くコーティングとは?
コーティングという言葉はかなり有名かと思います。
現在のカーケアでは、コーティングは従来のような固形ワックスよりも主流になっているのではないでしょうか。
コーティングとワックスとの違いとは?
さて、コーティングとワックスの違いをご存じでしょうか。
この二つはずばり、耐久性が段違いになっています。
ガラスコーティングなどコーティングはJISの規格がある
コーティングはJIS規格(日本工業規格という国家標準の一つで、経済産業大臣が制定する工業製品の標準基準のこと)によって定められており、1回の使用で1か月以上効果が持続すると認められたものをコーティングにするとされています。
コーティングのテストは光沢保持率と接触角の2項目
JISのコーティング規格をクリアするには、光沢保持と接触角という2種類のテスト項目が設定されており、JIS規格を冠するには、これらのテストをクリアする必要があります。
光沢保持率とは?
光沢保持率は文字通り光沢が保持される、変化する度合いを見て、検査スタート時から90%以上保持されればクリアとなります。
接触角とは?
接触角とは水玉と塗装面との角度で、80度以下では不合格になります。
コーティングでは107から110度が目安となります。
JISのコーティング規格テストの模様
この二つの事例をどのようにテストするかというと、サンシャインウェザーメーターを使って判断することになります。このテストは光と水を連続して絶え間なく当てることで、皮膜にストレスをかけていき、150時間で1か月相当となり、前述の項目に当てはめるもになります。当然、メーカーごとに曝露テストとして、日光のもとや水を当てるなどで自然放置していくところもあります。
JIS規格で定められていないコーティングも
このテストは撥水性のコーティング剤に用いられるもので、親水性のコーティング(張り付くような水膜によるコーティング)についての基準は、まだJISでは定められていません。
つまり、ガラスコーティングをはじめとする、親水性のコーティングはコーティングとされているものの、一定の基準では定められていないのです。
規格に縛られないガラスコーティングのコート力
しかし、親水性だとしても、ガラスコーティングの凄さは変わりません。固形ワックスなどでは撥水力こそ凄いものの、水滴がそろっていたり、(ガラス)コーティング特有の粒立った、コロコロと水が転がり落ちる感じはあまり見られません。ガラスコーティングはガラス溶剤が表面にしっかりと塗られるため、水分を強力に弾き、水滴が粒となって簡単に転がります。さらにワックスとは違い、効果が長時間続くのも大きな魅力の一つとなります。
時代はワックスからガラスコーティングへ
まだ愛車のお手入れに、ワックスを使っているという方も多いと思います。しかしコーティングも、国が定めたJIS規格に基づいているため、とても安心感があると思います。
ガラスコーティングの撥水性は格別
特に撥水性コーティングはとても厳格な基準をクリアしたもののことを指すため、効果もお墨付きと言っていいほどだと思います。当然ながら、強い紫外線以外にも酸性雨などからも、ワックスよりもはるかに強力に守ってくれます。
コーティングはワックスよりも施工が大変
ただし、コーティングの塗り方はワックスよりも手間がかかり、大変です。しかし、効果がとても長続きするので、一度塗ったらしばらくは簡単な洗車だけで汚れが落ちていきます。
洗車のたびにワックスを塗っているという方は、是非一度ワックスではなく、コーティングをプロの施工会社に依頼してみてはどうでしょうか。