洗車場は「自宅で車が洗えない」や「マットまでピカピカにしたい」という状況に大活躍なサービス。
ただ洗車場は、洗車に必要な道具はありますが、利用するには自分で準備するものや手順、マナーなど決まり事もいくつかあります。
間違った洗車場の使い方は、他の人に迷惑をかけてしまうだけではなく、洗車した愛車の仕上がりに支障が出るので要注意です。
そこで今回は、洗車場の使い方やマナーなどについて、詳しく紹介します。
洗車場とは?コイン洗車機との違い
洗車場とは、高圧洗浄機や室内の汚れ用の専用掃除機などが設置されたスポットです。
昔に比べて設置スペースは減りましたが、車移動の多い地方はさまざまな場所で見かけます。
よく、ドライブスルー式のコイン洗車機と洗車場は一緒と思われる人が多いのですが、2つのサービスはまったく違います。
洗車場 | 洗車機 | |
洗車スタイル | 手洗い | 自動 |
メリット | ・料金が安い ・細部まで洗車できる |
・体を動かさず洗車できる ・短時間で終了 |
デメリット | ・洗車時間の確保が必要 ・洗剤など準備するものがある |
・細部まで洗車できない ・車体に細かい傷がつきやすい |
洗車機は、車を自動で洗ってくれるので、基本的に車内でじっとしているだけで洗車が終わります。
一方、洗車場は自分の手や体を動かして洗車しなくてはいけません。
労力が必要ですが、タイヤホイールやドアノブの裏など、細かい部分まで汚れを落とせるメリットがあります。
また、洗車場の営業時間は夜20時や21時、場所によっては24時間営業と、洗車機に比べて利用できる時間が長いのが特徴的です。
洗車場の料金は?
洗車場の料金は、最低300円が相場で、5分~6分間利用できます。
シンプルなコースから丁寧に洗車したい人のための念入りコースなど、さまざまあるので、目的に合わせて選びましょう。
洗車場は自分で用意する道具がある?
洗車場にあるのは、高圧洗浄機や水道ホース、掃除機など、洗車に必要な最低限の道具しか設置していません。
そのため、洗車場を利用する時は次の道具を準備する必要があります。
・車のボディ用スポンジ(柔らかく大きいタイプ)
・車用ブラシ(タイヤやホイールを洗う)
・大きなバケツ(雑巾用)
・仕上げ用タオル2枚ほど(吸水タイプと乾拭き用タオル)
・車用洗剤
・ワックスやコーティング剤
・小銭(100円玉のみOKの洗車場がある)
車は泥や油汚れの付着が多いので、汚れをしっかり落とすために車用洗剤を忘れずにしましょう。
洗車場の使い方は?
洗車場へコインを入れた後の制限時間は「約5分」。
コースによって制限時間は違うものの、蛇口をひねると水がいつでも使える状況ではありません!
スピード重視の洗車場を、効率よく使うための使い方は、次の流れを参考にしてください。
1. 洗車スペースに車を停車
2. タイヤ周りを洗う(コインを入れる前)
3. バケツで車用洗剤を泡立てる(コインを入れる前)
4. 洗車コースを選びコインを入れる
5. 車全体の汚れを水で洗い流す
6. 「停止」ボタンを押す
7. (3)で作った洗剤で車を洗う
8. 「スタート」ボタンを押して洗車
9. 車を移動(拭き上げスペースなどへ)
土日の洗車場は混み合うことが多いので、みんながスムーズに使えるように洗車が終わったら別のスペースへ移動しましょう。
ほとんどの洗車場には、拭き上げやワックスができるスペースを設置しています。
洗車後、水滴を放置していると水垢ができてしまい、キレイに仕上がらないので必ず水分をタオルで拭き取りましょう。
車全体の水分を完全に拭き取ったら後は、ワックスやコーティング剤を車体へ塗り、汚れ予防をします。
洗車場の多くに掃除機が設置してあるので、洗車後は車内の汚れもキレイにすることを忘れないようにしてくださいね。
洗車場のマット洗い機の使い方は?
車内のフロアマットは、車体以上に汚れが吸着している場所です。
泥や砂、小石などで汚れているので、洗車場にマット洗い機(マットクリーナー)がある時は活用しましょう。
洗車場でマット洗い機の使い方は、次の手順を参考にしてください。
1. 車内のマットを取り外す(洗うマットすべて)
2. マット洗い機に1枚ずつマットを設置
3. レバー(ボタン)を押す
4. マットを乾かす
基本的に、マット洗い機は汚れを吸引しながら水洗いで仕上げます。
料金は1回あたり100円からが多いので、洗車場を利用する時は小銭を多めに用意しておくことをおすすめします。
洗車場のマナーと注意点
洗車場は他の人も利用する公共の場所なので、利用する時はマナーと注意点に気をつけましょう。
・洗車場を駐車場代わりにしない
・目的に合わせてスペースを利用移動する
(洗車や仕上げなどスペースが違う)
・洗車場で作業する時はエンジンを停止する(音楽をかけない)
・汚れのひどい場合は水圧弱めで予洗いする
・混雑時は待機場(仕上げスペース)などで待つ
洗車場の洗うスペースは、隣に水が飛び散らないように個室のようにガードがあります。
とはいえ、完全個室ではないので、水で汚れを落とす時に近隣周辺に汚れや水が飛び散る可能性もあるでしょう。
せっかくキレイにしたところへ、汚れが飛んでしまったら迷惑をかけてしまうので、泡洗車する前の洗浄は水圧を弱めて利用するとトラブルになりません。
また、24時間営業している洗車場を利用する時は、騒音対策をしっかり取りましょう。
音楽やエンジンをかけっぱなしにしたり、大声で話したりするのは禁物です。
まとめ|洗車場は正しい使い方をしよう
愛車をキレイにするために、洗車場は必要不可欠な場所。
洗車機は利用時間が限られているので、制限時間内に効率よく洗車する工夫が必要です。
また、利用するには周辺の人に迷惑をかけないためにも、マナーはしっかり守りましょう。
車は洗車だけではなく、ワックスやコーティングなど仕上げをすることで、愛車が長持ちします。
いずれも正しい手順を踏まないと効果がないため、困りごとや相談がある時はプロにお任せしましょう。